タイミングが合わない日常の話
年に数回、無性にカレーを食べたくなる時がある。
車で行けるであろう範囲の中で、できるだけ自分の好みに合いそうなレビューを吟味し、あたりをつけて外食に行く。
そのお店が好みにバッチリはまったときの高揚感が好きだし、そんなお店をたくさん見つけたいと常々思っている。
先日、数か月ぶりにカレー発作に襲われた。
症状が出たら行こうと決めていた店があり、意気揚々とお店に向かう。
そのお店は近所の老舗で、高級志向(カレーで一皿1,500円以上!)
スパイスにもかなりこだわっており、お子様の同伴お断り。
親も大好きで昔よく行っていたらしい。
こんな田舎にそんなお店があったのかと少しだけ地元を見直した。
聞けばそのカレー屋の店主、お年を召してきて後継者もいない、
もしかしたら年内で店を畳むかもしれないと。
それはも行くしかないじゃん、口は完全にカレーの口、空腹で背と腹は皮一枚。
コンディションは完璧。
楽しみだなぁなんて言いながらお店に到着した僕たちの目に飛び込んできたのは、重厚で大きな木製の扉と、そこに張られた閉店のお知らせ。
年内ちゃうんかい!と、出所のわからないうわさ話にキレ、自分のタイミングの悪さを呪い、結局近所のうどん屋で天ざる食べて帰った。
こんなことがよくある。ほんとによくある。
昨日なんか散髪しようと思い立ったのはいいんだけど
いつも髪を切ってくれている友人は独立準備のため休業中。
仕方なく近所で安いとこ探して妥協した。
そしたらその友達、今前の店で美容師やってるって。
聞いてないよ~知ってたら行ってるよ~
はぁ、タイミング悪いなぁ、、、、、
そんな僕の日常、要領悪くてお茶目で、いとおしいなぁ。