日日水木金土土

週4休みを夢見るアラサー

琥珀色の町、小籠包の昼

先日、彼女とランチをした。

これは特別なことではなくて、

僕が誰かとランチするときは9.5割彼女と一緒なんだけど。

 

目的地は福岡県にある彼女のオススメの中華屋。

慣れない都会の街中を怯えながら運転して目的地に着く。

店に入ると店員さんはおらず、常連であろうマダムが二人テーブルに座っている。

店の奥に声をかけても反応はなく、困っている僕たちに「適当に座っとき~」

と、マダムが声をかけてくれた。

 

庶民的すぎる雰囲気が好きな僕は(いい店じゃん)

と生意気に彼女に話しかけながら店員の登場を待つ。

そんな僕をしり目に彼女は不安そうに店を見渡し、

不思議そうな顔でテーブルのメニュー表を手に取る。

 

どうしたどうした、君がおススメしてくれた店だぞ~

なんて思っていると、彼女が僕に小声で言った、

 

「ここじゃない」

 

??

 

一旦店の外に出る二人。

彼女曰く外観から記憶と違うらしい。

でも店の名前は彼女に伝えられていた通りの店名....ではなかった。

いや、合ってはいたのだけれど。たとえるなら

餃子の王将大阪王将みたいな

王将だけ認識していってみたら全く違う店だった!

みたいな現象が見ず知らずの土地で発生した。

 

ここまでは特にいらないエピソードなんだけど。

 

そんなこんなでお腹を空かせながら本物の(?)目的地に何とかたどり着き

  • 焼き餃子
  • 水餃子
  • 小籠包
  • エビチリ
  • なんかひき肉をレタスに包んで食べるやつ

二人で食べるには多い量の中華を机に並べて

待てを解禁された犬のごとく無心で食べた。

案の定、注文した料理は僕たちには多くて、

終盤は対戦相手に少しでも差をつけたいがために

苦しみながら箸を進めるフードファイターみたいになってた。

 

この、好きな人と中華料理を貪り食べる行為

これこそが一番の幸せなんじゃないか、今あの日を思い出すとそう思う。

 

中華料理は人類を救う。かもしれない。

心がつらい人に思い人と隔週一回

中華に通わせてお腹いっぱい食べさせたら

世の中のストレスかなり減るんじゃないか....?

 

くるり聞いて中華で幸せ。

定期的に中華の日作ろうっと。