琥珀色の町、小籠包の昼
先日、彼女とランチをした。
これは特別なことではなくて、
僕が誰かとランチするときは9.5割彼女と一緒なんだけど。
目的地は福岡県にある彼女のオススメの中華屋。
慣れない都会の街中を怯えながら運転して目的地に着く。
店に入ると店員さんはおらず、常連であろうマダムが二人テーブルに座っている。
店の奥に声をかけても反応はなく、困っている僕たちに「適当に座っとき~」
と、マダムが声をかけてくれた。
庶民的すぎる雰囲気が好きな僕は(いい店じゃん)
と生意気に彼女に話しかけながら店員の登場を待つ。
そんな僕をしり目に彼女は不安そうに店を見渡し、
不思議そうな顔でテーブルのメニュー表を手に取る。
どうしたどうした、君がおススメしてくれた店だぞ~
なんて思っていると、彼女が僕に小声で言った、
「ここじゃない」
??
一旦店の外に出る二人。
彼女曰く外観から記憶と違うらしい。
でも店の名前は彼女に伝えられていた通りの店名....ではなかった。
いや、合ってはいたのだけれど。たとえるなら
王将だけ認識していってみたら全く違う店だった!
みたいな現象が見ず知らずの土地で発生した。
ここまでは特にいらないエピソードなんだけど。
そんなこんなでお腹を空かせながら本物の(?)目的地に何とかたどり着き
- 焼き餃子
- 水餃子
- 小籠包
- エビチリ
- なんかひき肉をレタスに包んで食べるやつ
二人で食べるには多い量の中華を机に並べて
待てを解禁された犬のごとく無心で食べた。
案の定、注文した料理は僕たちには多くて、
終盤は対戦相手に少しでも差をつけたいがために
苦しみながら箸を進めるフードファイターみたいになってた。
この、好きな人と中華料理を貪り食べる行為
これこそが一番の幸せなんじゃないか、今あの日を思い出すとそう思う。
中華料理は人類を救う。かもしれない。
心がつらい人に思い人と隔週一回
中華に通わせてお腹いっぱい食べさせたら
世の中のストレスかなり減るんじゃないか....?
くるり聞いて中華で幸せ。
定期的に中華の日作ろうっと。